デジタルサイネージの最新トレンド(前編)~多彩過ぎる表現手法~
年々伸長を続けるデジタルサイネージの市場規模
技術革新で表現手法も多様化進む
店舗や施設、駅前をはじめ、街のあちこちで見かけるようになったデジタルサイネージ。 2025年を迎え、導入はさらに広がりを見せ、技術もより進化してきました。 その市場規模については、当ブログの「アナログにはないデジタルサイネージの魅力とは?」で紹介した通り、年々伸長しています。
IT関連の市場調査を行っている富士キメラ総研によると、日本のデジタルサイネージ市場規模は2022年時点で、1,992億円を突破。 毎年のように、2桁近い成長を続け、2027年には、3,294億円にも達すると予測されています。
以前の連載でも触れましたが、近年はLEDディスプレイの高輝度化・高精細化・軽量化・低価格化は顕著です。 それに伴い、ユーザー側の運用ハードルは低下し、表現手法も多様化。 従来から採用の多かった店舗や商業施設はもちろん、交通機関、公共施設、医療機関、イベント・展示会場など、より多彩なシーンで導入が進みました。 今回は、活用用途に広がりを見せるデジタルサイネージの最新トレンドや、一風変わった掲出方法を紹介。 一部エリアをジャックし、SNSなどで話題を集めた大規模展開も取り上げていきます!

デジタルサイネージってどんどん進化してるんだよね!最新トレンドって?続きが気になる~!
時代はAI×サイネージ!
映像パネルから、“進化”する媒体へ
これまでは、決まったコンテンツを一定の時間で表示するだけの印象が強かったサイネージ。 しかし、その様相は変わってきました。 最近では、タッチパネルやQRコードで目の前の人と直接やり取りできる媒体も増加傾向。 一昔前は、能動的に「触ってもらう」ことが難しいという側面もあったものの、スマホの普及に伴ってハードルも低くなってきました。
当社でも、サイネージ・ビジョンの運用システム 「INCOS NET」を活用すれば、似た機能の再現が可能です。 これは、動画の配信・管理をクラウド上で行える管理システムです。 さらにオプション機能を使えば、配信動画はもとより、タッチコンテンツも作成可能。 外注すると数十万円はコストのかかるインタラクティブなコンテンツが、簡単に表現できます。 特に飲食店のメニュー表示や、商業施設での各種案内には、重宝されていますね。


タッチコンテンツを自分で作れるのは便利だね!差し替えが必要になることもよくあるし…
しかし、サイネージの進化はそれだけではありません。 AIの活用が進むにつれて、カメラセンサーと連動し、年齢・性別・表情・天候などに応じたコンテンツを自動で表示する媒体も登場。 店舗の来店分析やマーケティングへの活用も進んでいます。 単なる映像パネルから、考えて姿を変える広告に変化してきたのです。
AIを活用した多言語でのリアルタイム応答や、交通案内、観光地情報を提供するシステムはその利便性の高さから需要が増加。 2024年12月には、何と無人の観光案内所にサイネージが設置された札幌市営地下鉄・大通駅の事例もありました。 【詳細】

また、4月から開催されている国内の一大イベント「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の会場内でも、いたるところにビジョンが設置されています。 なかでもインタラクティブな機能を活用しているのが、関西電力の子会社・関西電力送配電のブースです。 ここでは、来場者がスマホを近づけるだけで、表示されている情報を瞬時に取得可能。 QRなどを読み込まなくても、自動で体験型コンテンツに参加できます。 【詳細】

このほか、少し変わり種になるものの、最新のXR技術を駆使し、好きなアニメキャラクターやアイドルがまるで隣にいるかのような没入体験をできるシステムもリリースされていますね。 【詳細】 リアルな写真・動画を撮影できるフォトプリントできるサイネージとして、注目されています。

さらには、羽田空港にも、AIを活用したシステムが4月から導入されています。 保安検査場に、リアルタイムな混雑状況の可視化できるビジョンを設置。 AIカメラを活用し、その映像をもとに自動で込み具合を判定させ、待ち時間のストレスを軽減させるそうです。 【詳細】

AIを活用したサイネージは、広告だけでなく、このようにさまざまな領域への応用が期待されます。 省人化が求められている今の世のなかにおいても、重要なアイテムと言えるのではないでしょうか。 このように、AIを上手に活用できれば、訴求力のアップは間違いなし!とはいえ、AIシステムの導入は予算の兼ね合いから難しい、双方向コミュニケーションやカメラとは異なる方法で目立つ表現がしたい、というケースも少なくないでしょう。

AIの活用、面白いね~!でも確かに費用とか考えると導入は大変かも…?AIを使わず話題になる方法、ないかなぁ?
では、どうすれば、AIに負けない訴求力を生み出せるのか。 当社から提案できるのが、屋内外問わず高彩度かつ大画面での演出が可能な「レインボービジョン」と、床から臨場感を生み出す「フロアビジョン」の組み合わせです。 トリックアートのような専用コンテンツを、壁面と床面を合わせた3面で同時配信すれば、3D映像がまるでその場に浮かび上がっているかのような表現も可能です。 詳しくは、下記動画をご覧ください。
このように、平面に設置されたビジョンだけでは決してできない空間演出を実現。 全く新しい没入体験を提供します。 これらは500㎜角のモジュールを組み上げる仕様なので、サイズも自由に調整可能。 要望に応じた空間を皆さんにお届けします。 なお、予算的に難しいという場合には、LEDビジョンの安価な「レンタルサービス」も行っておりますので、ご相談ください。
他にも、「ZANZO」シリーズと専用什器を活用すれば、まるでホログラムのキャラクターがこちらに話しかけてくるような、未来的な演出も実現。 まさにSFアニメの世界に入り込んだかのような没入体験が楽しめます。 HDMI対応の「ZANZO LIVE+」なら、時間帯ごとに表示内容を変えたり、3D映像をリアルタイムで動かしたりと、お好みのシステムをホログラム映像に反映することが可能。 アイデア次第で、これまでにない話題性のある表現が生まれそうです。


どれも未来的で驚き!!インパクト抜群で注目されちゃうこと間違いなしだね♪
当社は、こうした先進的な演出を追求しながら、AI活用やインタラクティブ機能の開発に取り組んでいます。 今後も驚きをお届けする製品・サービスを続々とご紹介してまいりますので、どうぞご期待ください。

前編では、AIによって進化し続けているサイネージの最新情報と、それに負けない表現力・訴求力を実現する当社製品を紹介しました。 後編ではさらに近年のトレンドを深堀りし、意外な場所に掲出された数々のサイネージ事例を紹介していきます!お楽しみに。
※デジタルサイネージの導入やコンテンツ作成に関するご相談は、下記へお問い合わせください。